京提灯で新しい世界観を創り出す職人兄弟。

小嶋商店 京提灯

京提灯で新しい世界観を創り出す職人兄弟。

“ものをつくる”というより、“人につくる”ことが好きなんです。

江戸時代から続く京提灯の老舗「小嶋商店」を継ぐ、十代目職人は小嶋俊さんと諒さん兄弟です。

お二人が立ち上げた小嶋商店のあかりブランド「小菱屋忠兵衛」は、京提灯づくりの技術を活かし、提灯の新たな可能性を広げています。


京提灯とは?

小嶋商店 京提灯

京提灯は“地張り式”の提灯です。“地張り式”の提灯は一般的な提灯の製法“巻骨式”に比べ、非常に手間と時間がかかります。この製法は、京都でも数社が受け継ぐのみとなってしまったそうです。

小菱屋忠兵衞は、“京・地張り提灯”専門の提灯屋であり、今日までこの地張り製法にこだわり続けてこられました。

小嶋商店 京提灯

提灯をつくる際、兄の俊さんは竹割り作業、弟の諒さんは和紙を貼る作業、と分担して提灯づくりをされています。

小嶋商店 京提灯(弟 諒さん。竹を薄く割り、輪っかにした“平骨”を、型にはめている様子)

小嶋商店 京提灯

ー提灯の良さはどんなところですか?

俊さん『提灯の暖かいあかりは、普遍的に良いものですよね。あのあかりを嫌いだっていう人、僕は見たことがないです(笑)。あと、骨太でがっしりした男らしいところも好きですね。』

 

『小菱屋忠兵衛』のこだわり

『ものをつくるというより、人につくることが好き。』京提灯で新しい世界観を創り出す明かりブランド"小菱屋忠兵衛"

ー提灯は、どれくらい長く使えるものですか?

諒さん『父親が作った30年ほど前のものもまだ使っている人がいますよ。』

 

ー30年!意外です!そんなに長く使えるものなんですね。

俊さん『そうですね。今までは提灯って消耗品だったんですが、内装やインテリアとしても長く使えるように、できるだけしっかりした丈夫な竹を使っているんです。硬くしっかりした“真竹”と細く加工がしやすい“破竹”を用途によって使いわけています。』

小嶋商店 京提灯

ーなるほど。それでそんなに長く使えるんですね。

俊さん『あと、“糸つり”をすることでしっかり補強されています。』

ー“糸つり”ですか?

俊さん『はい。麻糸で一本一本縦へ結んでいるんです。この技法で8箇所補強しているのですが、この作業はすごく手間がかかるので、他ではきっとやっていないと思いますね。』

 

提灯をつくり始めたキッカケ

小嶋商店 京提灯

ーお父様が提灯を作られている姿を見て、ご自身でこの仕事がしたい、と考えておられましたか?

俊さん『それが、僕はもともと、“ものづくり”というものに関心が無かったんですよ。』

 

ーえ?そうなんですか?

俊さん『はい。この仕事を始めたキッカケも、祖父が体を悪くして、父親が一人で仕事をしていたので、それを手伝うような感じでしたね。きっと弟も同じような感じだったと思います。自分がスーツを着て営業したり、ずっとパソコンで仕事をしたり、想像もできなかったです。』

小嶋商店 京提灯

ーそうだったんですね。

最後に、今はこの提灯づくりをされていて、楽しいですか?

俊さん『そうですね。楽しいです。ものづくりってものをつくるだけじゃなくて、どんなイメージでつくりあげていくかを、一から考えるから楽しいですね。

あと僕は、“ものをつくる”というより、人につくる”ことが好きなんです。』

 

まとめ

小嶋商店 京提灯

提灯は竹を選び、割る作業から全て手作業で、たくさんの時間と手間がかけられて出来上がります。提灯が飾られていても、ちゃんと近くで見る機会はほどんど無かったのですが、提灯の灯りを自然の暗闇の中でじっくりと見てみたいと思いました。

[文:中原]


小嶋商店・小菱屋忠兵衛

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(出典:小菱屋忠兵衛

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