「ふぶき染め」の技法で染めた一点ものシャツができるまで

「吹雪染め」の技法で染めた一点ものシャツができるまで

 

染料を準備します。

「吹雪染め」の技法で染めた一点ものシャツができるまで

染料は粉末状のものを使用しているので、まず水に溶かします。
染織は材料だけでなく、気温や湿度、使用する水などの環境によっても色が変わってくるのがおもしろいところ。「その時・その場所」でしか表現できない深みのある染めをするためには、色に影響する様々な要因に配慮しながら、丁寧に準備を行います。

筆で染料を飛ばしながら染めていきます。

「吹雪染め」の技法で染めた一点ものシャツができるまで

今回の染料の特性上、はじめに染めたところは濃く時間が経つにつれ淡くなっていきます。この濃淡が出る特性を活かして、シャツ全体のデザインを考えながら染めていきます。

「吹雪染め」の技法で染めた一点ものシャツができるまで

シャツの前面と背面をこまめに入れ替えながら、筆を使って染料を飛ばしていきます。

一度軽く洗います。

「吹雪染め」の技法で染めた一点ものシャツができるまで

染めた後軽く洗います。この段階ではまだ真っ黒ですが、この後の工程により色の濃淡が出てきて完成後はまた表情が変わります。

酢酸に浸して定着させます。

「吹雪染め」の技法で染めた一点ものシャツができるまで

30分ほど酢酸に浸して染料をシャツに定着させます。この工程で染料の濃淡が出てきます。染料の濃度やその時の室温や湿度によって、同じ染料を使っていても異なる色になったりします。二度と同じ色が出ないことも手染めの魅力のひとつです。

もう一度洗い、仕上げの作業です。

「吹雪染め」の技法で染めた一点ものシャツができるまで

酢酸に浸したあと、1着づつ洗っていきます。染料のぬるっとした感触がなくなるまでよく洗います。しっかり洗った後、仕上げに柔軟剤を入れてもう一度少し洗います。その後脱水にかけたら完成です。
完成が楽しみ。

完成。

「吹雪染め」の技法で染めた一点ものシャツができるまで

これで染めの工程は終了です。途中真っ黒だったシャツも、しっかりと色の濃淡が出て、深みのあるデザインのシャツになりました。

まとめ。

「吹雪染め」の技法で染めた一点ものシャツができるまで

前にも書きましたが、染織というのは同じ染料を使えば同じ色になるわけではなく、とても奥が深いものなのです。だからこそ、二度と同じものをつくることができないという魅力があります。機械での大量生産とは一着一着の表情が違う手染めシャツ、愛着を持って長く着ていただけたら嬉しいです。

[文:猿渡]

 

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