風呂敷専門家が語る、”包む文化”の魅力

風呂敷専門店

歴史と想いをつなぐ、包む文化


荷物を持ち運んだり、収納に用いられる“風呂敷”と呼ばれる四角い布。和柄が古風であり、日本独特の風合いが魅力の風呂敷ですが、現代では“昔のもの”という印象が強かったり、包むのが難しいのでは?といった理由から風呂敷に触れる機会は少なくなっています。

風呂敷 結び

 

今回はそんな風呂敷の真の魅力を探るべく、日本初の風呂敷専門店『むす美』のアートディレクター山田悦子さんに取材させていただきました。

風呂敷 結び

 

風呂敷を包むのは難しい?

風呂敷で物を包んだり結んだりするのは、一見難しそうに見えますが、1日もあればすぐに習得ができるとのこと。包むときのポイントは、包むものにしっかりフィットさせ、結び目はふわっと仕上げることです。

風呂敷 結び

 

“包む”という行為にに込められた意味

風呂敷 和柄

包むの“包”という漢字の形象文字は、お母さんのお腹に赤ちゃんが宿っている形がその元となっています。お母さんがお腹の中の赤ちゃんを大切に守る姿から、“包む”という文字は生まれ、中身を大切思う気持ちと、その中身を渡す相手をと敬うが故に『包む』という行為になったと考えられます。

 

 

“結ぶ”という行為に込められた意味

風呂敷 和柄

結びの“MUSU”という音は、結ばれたことによって、そこに新しい命が生まれるということを意味しています。息子(むすこ)・娘(むすめ)なども例として挙げられます。風呂敷も、まさに結ぶことで形作ることができる(=新しいカタチを生む)のです。『結ぶ』という行為は非常に重要な役割です。

お茶碗によそった“ご飯”も両手で握られてできたカタチを“おむすび”と呼ぶのも、同様の理由からきているそうです。

 

風呂敷はずっと昔から使われているもの?

風呂敷専門店

風呂敷が包み布として使われ始めたのは、なんと今から1300年も前のお話。先人の知恵が受け継がれたことによって、たった一枚の方形の布が変幻自在に形を変え、人の心を豊かに育ててきました。

 

『プレゼント用にお包みしましょうか?』

ギフト用にプレゼントを購入した際、当たり前のように店員さんが美しくラッピングして下さるサービスは、実は日本ならではのサービスなのです。海外の方はこれを見て、『日本人は賢い』『すごく器用だ』と感心されるそうです。

風呂敷 結び

日本人は昔から、一つのものを多用に。また最大限にその価値を見出し、使いこなす生活文化を育んできました。

 

風呂敷文化も同様に、『包む』、『運ぶ』、『収納する』『覆う』『敷く』『結ぶ』…という知恵や工夫によって様々な暮らしのシーンで愛用され、現代まで使われてきました。

先人たちの知恵や心の詰まった風呂敷は、決して過去のものではなく現代においても柔軟に活用できるアイテムです。

これからも、私たち日本人のアイデンティティを育み、その素晴らしさを次世代や世界の人に知っていただくツールとして風呂敷が世の中の役に立つものであってほしい』と山田さんは話されました。

 

[文:中原]


風呂敷専門店『むす美』


京都に本社を構える風呂敷メーカーの山田繊維株式会社が運営される風呂敷専門店『むす美』。着物に合う和のデザインから、現代のファッションに馴染むデザインまで、約400〜500種類の風呂敷を取り揃えています。

 

風呂敷専門店『むす美』

オンラインストア
http://www.kyoto-musubi.com/

山田繊維株式会社
http://www.ymds.co.jp/

 

 

 

風呂敷専門店『むす美』

■〒150-0001
■東京都渋谷区神宮前2丁目31-8
■営業時間: 11:00〜19:00
■定休日:毎週水曜日

 

  • No products in the cart.