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アートワークス
京都デニムには、アートワークスというカテゴリーがあります。
普段の一筆一筆、色を挿し、文様の形を彩る京友禅染めの染色技術から
さらに、実験的な染色方法へと発展させて色付けをした商品があります。
特徴
実験的一面
和紙の型を使ってその文様の形に色を抜くのが抜染の基本ですが、
アートワークスでは、瞬間ごとの感性、感覚を筆とヘラに込めて、
型を使わずフリーハンドで抜染していくことがほとんどです。
抜染による表現
抜染を行う際、均一な抜染だけでなく、グラデーションの様に、色の抜け具合にむらを作り、色彩の明暗を区別します。
この明暗は色を抜く、抜染後に染色する色も大きな影響を受けます。
染色による表現
アートワークスの商品では、筆の動き、染料の染み込み具合など、職人の技とその動作そのものが大きく表現されています。
柄や、文様の制約がないため、大きく筆を動かし、色のバランスを考えながら染色をする職人の動きというものが、
デニムの大きなカンバスに落とし込まれています。
作品
戦国ビンテージ
戦の後、鎧に残った刀疵(かたなきず)の様な、力強く、勇ましい模様が染色で表現されています。
鎧についた疵は、どの様に語られているか定かではないですが、
一方で刀に残る疵は、誉疵(ほまれきず)とよばれ、歴戦を戦い抜いた証とされています。
これらは、戦国を生き抜いた屈強さを鮮明に表しています。
大胆で、鋭い印象に仕上がります。
ぼかしとグラデーション
プリントでは表現しきれない滲み、流れる様なグラデーションは京友禅染めが得意とする表現です。
繊細に染められたグラデーション部分は、見る方向、光などによって様々な色に見えてきます。
大きく入った色彩の流れの上にさらに文様を重ねると、情緒的で物語のある絵巻の様な印象すら受けます。
お好みの柄に
アートワークスの表現は、型紙のご用意がないために、全く同じものを作ることは叶いませんが、
同じ様な雰囲気で、この色で染めたものが欲しいというご要望にお応えできます。
LINEでご相談ください。
おわりに
京都デニムのアートワークスでは、現代的な表現を伝統工芸の技で表現をしたり、実験的染色、抜染方法をしています。
古き良き伝統工芸を、古いままではなく、次世代にも通用する様なデザインや、カタチで
「技」として後世に伝えていきます。