無地の白Tシャツを染める。

白い無地Tシャツを染めました!シンプルなものほど、人の手で染めることでしか出せない色の優しさや、奥深さ、そして染織のおもしろさが感じられますよね。
今回はそんな白無地Tシャツの染め工程をご紹介します。

1:一度淡く染めたものを水に浸けておく。

無地の白Tシャツを染める

一度淡く染めたものをもう一度染めていきます。染める前に水に浸すのは、染料の入った釜の中で染まりやすいようにするためです。染めものを濡らすと少し色が濃くなります。「濡れ色」と呼ぶのですが、完成して乾かすと色が少し表情を変えるのであらかじめ考えて染めていくのが大事です。

2:染料を混ぜる。

無地の白Tシャツを染める

染料を混ぜていきます。今回は染めるシャツの量が多いので、バケツ半分くらいの量の染料を使います。ただ同じ方向に混ぜているだけではあまり染料が混ざらないので、時々反対向きに回したります。とにかく力を使い、全力で素早く混ぜます。筋力をつけるトレーニングが必要だと思いました。

3:染料を入れた釜へシャツを入れていく。

無地の白Tシャツを染める

釜に70リットルくらいの水を入れます。そこに染料を入れ、シャツを1枚1枚入れていきます。入れたら、色に偏りが出ないように混ぜます。水の量も染める物の量も多いので、下の方に溜まりやすいです。気をつけて、底から持ち上げるように混ぜます。料理をしているような気持ちでした。

4:温度を上げてじっくりと染めていく。

無地の白Tシャツを染める

温度を80度まで上げます。温度を上げる事で布に色が定着します。大量の水を80度にするのはとても時間がかかります。80度になったら、さらに30分混ぜながら染めていきます。水からずっと火を炊いているので非常に暑いです。蒸し風呂状態の中、笑顔で作業していたことを写真で知りました。楽しいです。

5:水で洗う。

無地の白Tシャツを染める

水で染料を洗い流していきます。はじめのうちはかなり色が出ますが、何回か繰り返すうちに水も透き通ってきます。水が透明になったら軽くしぼって脱水にかけます。洗う水の温度は染め方によって様々です。技法によっては、お湯からぬるま湯、水というようにゆっくり温度を下げながら洗う場合もあります。

6:乾かす。

無地の白Tシャツを染める

乾かしていきます。並べてみると一枚一枚少しずつ色が違ったりします。その日その日で違う空の色みたいです。そのときの状況で変わるって素敵です。自然と染めは似ていて、予想できないから面白く、それを予想する力も大切です。

7:完成。

無地の白Tシャツを染める

完成です。生地の素材感が見えるグレーになりました。この色は着ると生まれる影でいろんな色に見えます。

まとめ

時間をかけてじっくり染めている時、釜の中を見つめながら少しずつ変わっていく色を見ていました。それがなによりも楽しい時間で、笑顔になります。同時に、染めの難しさも痛感します。新しい発見と学びのあるなかで美しく、楽しく染めを続けていられたらと感じます。