1. 色を抜く – 抜染 –
抜染とは
「抜染」とは、着物を染める際に使われる技法で、京都デニムではその技術をデニム生地に応用しています。
デニム生地に型を置き、特殊な糊を上から塗ることで、糸の色そのものを白く抜きます。桜などの伝統柄以外にも、型紙を製作し、文字・ロゴ・ワンポイントなどオリジナルの柄を入れることもできます。
ネクタイ 小桜柄 |
ポーチ 雪華柄 |
トートバッグ |
デニムのぬいぐるみ |
着物の染色技術を受け継いで
抜染は 実際に着物の染色を行う京都の工場で行います。
藍色を染め抜く抜染糊をつくり、型を用いて 上から糊を置いていきます。
均等に糊を置かなけばれば 一部だけ薄く色が抜けたり濃く抜けたりというムラが出てしまうため、力加減が難しく、気温や湿度によっても仕上がりは左右されます。とても繊細な作業であるため、熟練した職人の技術が欠かせません。
抜染用の型は、デニム生地用に製作しています。
糊を浸透させるため、抜染した生地を蒸していきます。生地の繊維まで しっかりと糊が浸透すると、白く藍色が抜けるため、美しい柄を表現することができます。
高温の蒸気で蒸し、生地の糸の芯まで糊を浸透させます。
最後は 糊が落ちるまで手で確かめながら生地を洗います。
職人たちが培ってきた染めの技や着物の美しさを再確認し、現代の日常に寄り添うカタチでものづくりをしています。