やすださん

1期生デニスクメンバー自己紹介
1 自己紹介&参加した理由
はじめまして。 京都デニム社会人インターンプログラム「京都デニムスクール」に参加しています安田です。 普段は手足が病気や怪我で失ったり不自由になった方々に義肢(義足・義手)や装具(サポー ター)を製作する義肢装具士として仕事をしています。義肢装具士はもしかしたら一般的にあまり 馴染みない(マニアック!)職業かなと思います。 日本全国に数十校ある大学・専門学校の「義肢装具士科」を修了し、国家試験をクリアすると 得られる資格を持つ仕事になります。病院やリハビリ施設に伺い、医師や看護師、コメディカルス タッフ(理学療法士や作業療法士など)と連携し、患者さんの対応にあたります。実際に義肢装 具が必要かどうかを様々な観点から判断し、状況に適したものをその人の身体に合わせて製作し ます。 何故、このような仕事に就いているのかというお話ですが、遡る事高校生時代になります。当 時、私は小学校2年生から野球をやっており、高校でも野球をしていました。(11年間!自分で もよく続けたなと思います!)野球を続けていく中で、怪我する事も多く、この先大学進学で続 けていくのは実力的に難しいなと感じ、両親にも相談したりしていました。もともと医療や福祉 に関わる事に興味があった事と、幼い頃からモノづくりが好きだった(LEGOが凄い好きでした) のもあって、父親から「義肢装具士」という仕事があるよと教えてもらったのがきっかけです。し かもそのタイミングで当時、高校野球甲子園大会に出場している選手の中に義足の方がいて、強 豪校でレギュラーとして出場している事(自分が野球してることで分かるその凄さ)、かつ義足を 装着してのプレーに感銘を受けた事も一つの要因です。タイミング良く訪れたそのキッカケから その後、義肢装具士科のある専門学校に入学。3年の就学期間を終え、無事国家資格にも合格 し、義肢装具士として働きはじめて今に至ります。(現在で15年目!野球より続いてます!) 今回京都デニムスクールに参加した理由ですが、義肢装具士として一人一人に合わせたモノづ くりをしていく中で、機能性に対するアプローチは日進月歩多岐にわたりますが、装飾性に対す るアプローチが不足している現状をどうにか出来ないかという課題があったからです。 実際にその課題に対しては2年前からテキスタイルを中心に私自身取り組んでいました。テキス タイルには様々な技法があり、多種多様な風合いや模様、色が生まれるテキスタイルの魅力を自 身のモノづくりに表現出来れば、義肢装具を必要とされるユーザーの方にもっと満足していただ けるのではないかと思います。 その取り組みの中で、京都デニムに出会い、桑山さんや宮本さんにお話を伺い、京都デニムで 行われているモノづくりが、自身のモノづくりに合わさる事をイメージした際に凄くワクワクし たのが理由です。(凄く単純!) 実際に現在京都デニムスクールでの活動で様々な学びを得られ、一緒に活動する仲間やサポー トしてくださるメンバーの方々と一緒にワイワイガヤガヤ、新しい事を学ぶ時間を楽しみつつ取り 組んでいます。新しい取り組みで生まれる予想外な価値や想いも、自身の取り組みに繋がるよう な気がしています。(知らんけど!)

2 デニスクに出会って変わった自分(3ヶ月間で)
こんにちわ。 京都デニム社会人インターンプログラム「京都デニムスクール」に参加しています安田です。 早いもので参加して3ヶ月が経過しようとしています。京都デニムでのモノづくりは気温や湿度が とても重要なものになるので、季節の移り変わりには注意が必要です。このご時世の体調管理も 同じく。もう3年くらいマスクしてますね。経過は早いもので。 新しい取り組みは頭と身体をフル活動しないと追いつかないので、毎週の活動がとても良い刺 激になっています。自身の仕事は15年目に差し掛かり、若い企業の中ではベテラン扱いで管理 職真っ只中なので、日々と違う京都デニムの活動は凄く新しいスイッチが入るような良い機会に なっています。自身の仕事のベテラン感が出てしまうのか、京都デニムでは「兄貴」と呼ばれま す。最初は違和感でしか無かったですが、今となっては「兄貴」と呼ばれて普通に反応してしまう 自分がいる始末です。経過は早いもので。 京都デニムでの活動も3ヶ月を経過して、このように変わった事は多々ありますが、一番変わっ た部分があります。 それは生活リズムの”進化”です。いわゆる新しい事を始めた際にライフサイクルに変化が生まれ るというお話には止まらず、京都デニムでの活動が自身の他の活動の結びつきやアイデアを生む 「軸」になりつつあるというお話です。 現在、私は義肢装具を製作する傍ら、義肢装具のデザインに繋がる様々な活動をしています。京 都のモノづくりの現場をオープンにし、クリエイターやアーティスト、伝統工芸の職人が多種多様 な分野のモノづくりと交流する「Design Week KYOTO( https://designweek-kyoto.com )」 に参加したり、藍染の魅力を今一度”生かし直し”を図る大学のプロジェクトなど”京都でのモノづ くり”をベースにあちこち動き回っています。 京都デニムでの活動は技法を学ぶ事だけに止まらず、デザインの考え方や、プロダクトを生む過 程、チームでの活動の仕方など多岐に渡ります。この貴重な経験が先ほど述べた日頃の活動をす る際にも思考の中でとても役に立つものになりつつあります。特に今は”チーム”で活動している良 さをとても感じています。自身の活動でもチーム作りたいなーって思うほどに。 自身の周りにいるモノづくりのプロとどう繋がっていけばプロダクト化に繋がるのか、京都デ ニムで学ぶ事が一つ”拠り所”のような形で私の中にはあるような気がします。